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　大阪府住宅供給公社は、「金岡東・Ｂ団地建替事業提案競技」を行い、大鉄工業を最優秀作品提案者に選定した。提案価格は37億１７４５万円（税込み）。参加した事業者は３者。事業者が設計・施工を一括する。
　新設する団地の規模は鉄筋コンクリート造12階建て延べ１万１６６５平方�b。戸数は１７０戸（一般住宅棟１２０戸、ペット共生住宅棟50戸）。所在地は堺市北区新金岡町２丁１、３。敷地面積は８９６０平方�b。
　提案内容では、広場と動線を組み合わせた「せせらぎのにわ」を南北軸とし、敷地玄関口の「グリーンゲート」につながる広場と、曲線で囲まれたドッグランを“一体的な交流空間”とする点が特に評価された。
　また、一般住宅棟とペット共生住宅棟のエリアをはっきりと分けつつ、住戸数や利便性を考慮して付属施設を配置する点を「人とペットの暮らしやすさに配慮した計画」と評価。一方で、間取りにおけるＬＤＫの使い勝手や廊下に面した洗面台の設置について課題を指摘する意見もあった。
　事業内容は各種設計、仮囲い設置工事、既存建物解体工事、建設工事、インフラ切り替え工事など。
　10月〜２０２４年１月に実施設計を行う。12月〜23年１月に仮囲い設置工事とインフラ切り替え工事、23年２〜６月に解体工事を行い、24年２月に本体工事に着手する。25年９月下旬の完成を目指す。
　新団地となる「（仮称）ＯＰＨしんかな」のコンセプトは「ゆとりある環境で、健やかに暮らす」。再生可能エネルギーの活用や「ＺＥＨ―Ｍ　Ｏｒｉｅｎｔｅｄ」の対応などカーボンニュートラルの実現を踏まえた取り組みの提案を求めていた。
　提案競技にはこの他、青木あすなろ建設大阪本店、南海辰村・中道特定建設工事共同企業体が参加した。