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建設新聞社
2022/09/22

【東北】東北は青森、久慈、酒田の3港/風力発電基地港湾追加指定の意向調査

 国土交通省は20日、洋上風力発電所の建設拠点となる「基地港湾」の追加指定に向けた港湾管理者への意向調査結果を公表した。東北では3港の港湾管理者が追加指定、1港の港湾管理者が拡張に意欲を示していることが分かった。
 基地港湾指定に関する意向調査は今年3月から5月に全国の港湾管理者を対象に実施。11港の追加指定、2港の拡張を求める意向が示された。
 東北で追加指定を目指すのは▽青森港油川地区油川埠頭▽久慈港諏訪下地区諏訪下埠頭▽酒田港外港地区―の3港・3埠頭、拡張は能代港大森地区大森埠頭。追加指定が認められれば地耐力の強化や水深確保など建設拠点化の工事を推進する。
 風車の組み立てを行うPA(プレアッセンブリ)エリアの岸壁は、青森市の青森港油川地区油川埠頭が水深12b、延長460b、岩手県久慈市の久慈港諏訪下地区諏訪下埠頭が水深12b、延長300b、山形県酒田市の酒田港外港地区が水深12b、延長230bを想定。秋田県能代市の能代港は整備中の水深10b、延長180bを水深12b、延長230bに拡張する。
 東北の基地港湾は現在、秋田市の秋田港飯島地区と能代港大森地区の2カ所。秋田港飯島地区は2020年度で地耐力強化整備が完了し、能代港は23年度の完了に向けて地耐力強化・岸壁整備が進んでいる。
 国交省では今後の基地港湾の指定について「洋上風力発電の案件形成の状況を踏まえ、指定済みの基地港湾を最大限活用しつつ、指定の必要性が高まった段階で判断する」としている。 

 提供:建設新聞社