内藤正彦北陸地方整備局長と藤井裕久富山市長の懇談会が20日、市役所で開かれた。同局が市内で展開する事業について説明したほか、市からは「国道8号中島本郷立体の整備促進」など14件の重点事項を要望した。
懇談に先立ち、内藤局長は2021年度に始まった『防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策』について「3年目の概算要求を終えたところ。地域の声をしっかり反映させた上で予算確保していきたい」との考えを示した。藤井市長は「5か年加速化対策により、災害に強いまちづくりに向けたインフラ整備などが進められている」とした上で、「昨年度に国道8号中島本郷立体が事業採択され、国道8号豊田新屋立体や国道41号地域高規格道路富山高山連絡道路などとあわせて、災害に強い広域交通ネットワークの整備、さらには市民の安全・安心な生活を確保するまちづくりの実現に期待している」と述べた。
この後、同局が神通川改修や豊田新屋立体、伏木富山港富山地区岸壁改良といった主要事業のほか、ICTやインフラ分野DXの取り組み事例を紹介。市は重点事項として▽富山駅周辺地区の南北一体的なまちづくり▽都市機能の整備推進▽市街地再開発事業の促進▽直轄河川改修事業の促進▽立山砂防事業の促進▽国道41号「猪谷楡原道路」(地域高規格道路富山高山連絡道路)の整備促進▽国道41号「大沢野富山南道路」(地域高規格道路富山高山連絡道路)の整備促進▽国道8号「豊田新屋立体」の整備促進▽高規格道路富山外郭環状道路の事業化に向けた調査の促進▽日本海側拠点港形成に向けた富山港の整備促進▽道路構造物(橋梁・トンネル等)の適正な維持管理・更新の促進▽身近な生活道路の整備の推進▽雪対策の推進−を説明した。