滋賀県は、大津市瀬田南にある「県立美術館」の外壁・屋根改修工事を計画しており、早ければ23年4〜5月頃の発注を予定している。工事期間は、同年6月からの着手を目指し、24年2月の完了へと運ぶ考え。
予定工事費は、設計の段階で約1億5000万円を見込んでおり、外壁改修工事と屋根(回廊)改修工事、屋上(ギャラリー)の防水改修工事に取り掛かる。
工事概要については、美術館(RC造2階建、延8544・43平方b)の外壁改修工事(吹付タイル面、タイル面)、屋根改修工事、屋上防水改修工事、それに伴う電気設備、機械設備工事を行う。
今回、改修工事が計画されている「県立美術館」は、大津市瀬田南大萱町1740―1に位置し、敷地面積1万7542平方bにある美術館を改修することで、滋賀ならではの美の魅力を広く発信し、滋賀のブランドを高め、地域の振興、経済の活性化につなげることなど「美の滋賀」づくりの取組を進めていく。
なお、設計は、片淵建築事務所(甲賀市)が担当している。
また、同美術館で空調設備の改修工事も計画しており、外壁等改修工事と同時期で着手し、完了を目指す。設計はトリ設備計画(大阪市中央区)。
そのほかに県では、新・琵琶湖文化館の整備事業も計画しており、BTO方式で11月頃に入札公告を行う。事業者は設計・建設・維持管理及び運営が対象。23年7月に落札者を決定・公表。設計を24年度から取り掛かり、27年春頃の竣工、27年12月頃の開館を目指す。優れた立地特性を生かし、▽全国有数の文化財保有県である滋賀県の新しい顔とすることが可能、▽大津市等と連携した一体的なまちづくりが可能、▽既存建物の撤去や造成の必要が無く、円滑な整備が可能―のことから具体化が図られることとなった。
提供:滋賀産業新聞