高知市は、休館中の国民宿舎「桂浜荘」の今後の在り方を検討するため、利活用検討業務の公募型プロポーザル手続きを10月に開始する。民間事業者が参入する際に必要な施設の劣化度調査やサウンディング型市場調査を行い、最適な整備手法を検討する。
利活用検討業務では、まず劣化度調査を行い改修費や維持管理コストを試算し、これを踏まえた整備手法案を検討する。さらに、民間事業者に対するサウンディングを行い、整備手法の実現性と事業参入の可能性を調査し、最終の利活用方針案を作成する。9月補正予算案では、2023年度までの債務負担行為として限度額1250万円を設定している。
選択する整備手法により変更の可能性があるが、指定管理制度かPark―PFIでの民間委託を考えており、指定管理制度の場合は24年度に事業者を選定し、25年度以降に設計や改修工事を進める。老朽化した外装や、和室を洋室に改装するなどのリフレッシュ工事を行う方針だ。
桂浜荘の規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ3493平方b。客室30室、大小の会議室、大広間1室と小広間3室、80人収容できるレストラン、大浴場、中浴場、家族風呂などを備える。現在の建物は1995年に完成した。新型コロナウイルス感染症の影響で20年から宿泊客が激減した影響で21年9月末に休館している。所在地は浦戸830ノ25。
提供:建通新聞社