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建設新聞社
2022/09/21

【東北・青森】10月中旬に基本計画プロポ/県立中央病院と青森市民病院の統合新病院整備

 青森県は、県立中央病院と青森市民病院を統合した新病院整備に向け、共同経営・統合新病院の基本構想・計画を策定するため、早ければ10月中旬にも公募型プロポーザルの手続きを始める方針だ。
 県立中央病院と青森市民病院の両病院をめぐっては、ともに築後35年以上で、建物や設備の修繕費用が増加していることや耐震基準は満たしているものの免震構造になっていない。また、医療従事者不足や機能の役割などを見直すため、両院のあり方について検討を進めてきた。
 8月に開催された県議会全員協議会では、病床規模や整備場所、経営形態など9項目をまとめた共同経営・統合新病院整備に係る基本的事項を公表。建設候補地については、@旧県立青森商業高校および県立中央病院敷地(約10・8万平方b)A青森県総合運動公園(約10万平方b、野球場部分を除く)B青い森セントラルパーク(約7・4万平方b)の3カ所を挙げた。
 また、病床規模は、現時点での推計800〜900床程度を見込んでいるほか、経営形態について、職員団体等の意見を踏まえ、企業団または地方独立行政法人(非公務員型)のいずれかを基本に検討するとしている。
 今後、2023年度中をめどに基本構想・計画を策定した後、基本設計や実施設計に着手し、早期開院に向け取り組んでいく。
 なお、9月の補正予算案に、関連する共同経営・統合新病院基本構想・計画策定事業費200万円(債務負担行為設定額3500万円、県と青森市の共同経営・統合新病院整備に向けた検討を行うとともに、共同経営・統合新病院の基本構想・計画を策定するのに要する経費)を計上しており、予算可決を待ち実施する方針だ。

 提供:建設新聞社