県東近江土木事務所が日野町で整備を進めている「県道西明寺安部居線道路改良事業」は、19年(令和元年)10月に着工した先行する第1工区(佐久良工区)のバイパス部(L約1q)が昨年12月に暫定供用開始となり、完了が見えてきたため、引き続き第2工区(安部居工区)の整備に向け、線形の決定に向けた道路概略設計がこのほど発注された。担当は、中央コンサルタンツ梶i本社/名古屋市)の滋賀事務所(大津市)。委託期間は、23年2月28日まで。
同路線の整備は、地元の熱心な要望活動により、道路整備アクションプログラム2018で、前計画の「事業化検討路線」から一気に「継続路線」に格上げされ、19年度に着工した。
今のところ、当初の計画通り23年度(令和5年度)の第1工区完成が予想され、第1工区完了後に滞ることなく工事が進められるよう準備を進めるとしていた第2工区の早期着工へ、準備を進め全体の完了目標を28年度(令和10年度)に据える。
県道西明寺安部居線道路改良事業は、日野町西明寺地先の県道西明寺水口線との交差点を起点に、同町安部居地先の国道307号中在寺交点を終点とするL約8・7qの同県道の内、現況幅が6〜7bと狭隘な同町中之郷地先・県道中里山上日野線交差点〜安部居地先・国道307号交差点までのL約3qの改良整備を行なうもの。
整備効果早期発現のため、区間を2工区に分割。中之郷地先・県道中里山上日野線交差点から町立桜谷小学校前を通過し、佐久良地先で両側に家屋が建ち並ぶ西佐久良集落手前まで現道を拡幅した後、集落迂回のバイパス(約1q)を整備、現道の賀川神社前・佐久良川橋梁「常永橋」までの延長約1・6qを第1工区として先行整備し部分供用。引き続き、同所から佐久良川右岸をそのまま進み、直進で県道桜川西中在寺線と連結する国道307号・諸木橋北詰交差点(北脇地先)までのバイパスL約1・6qを第2工区として整備する。
整備する道路の幅は、車道(2・75b×2車線)に片側(小学校側)歩道(2・5b)を設け、歩道のない方は1・25bの幅広路肩として自転車の通行に配慮。また、地元の要望を受け中之郷から新池川橋までは、集落側の側溝を通常の4倍の容量にし、大雨が降った際に発生する集落内の冠水対策に役立つようにした。
提供:滋賀産業新聞