トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2022/09/20

【滋賀】県湖東農振 愛西西地区のかんがい排水事業

 県湖東農業農村振興事務所は、管内の土地改良事業の22年度の新たな事業採択に向け、愛西西地区(彦根市南三ツ谷町他)における「かんがい排水事業」の準備を進めている。総事業費は約13億8300万円で、事業年度は22〜28年度の7ヵ年。現在進めている土地改良法による縦覧手続きが順調にいけば縦覧後即日、新規事業に採択し、湖東農振から22年度測量、地質調査がそれぞれ第3四半期にも、続いて詳細設計が発注される見通し。設計完了後は23年度秋にも鋼矢板護岸改修やアーム布設替えなどから初弾工事を発注し着工、その後28年度まで順次、着工可能な箇所を発注・施工していきたい考えだ。
 愛西西地区の水田計268・6fを対象としたかんがい排水事業計画では、老朽化によって機能低下や排水不良が生じている農業水利施設を更新整備し、排水機能の機能維持と安全性向上、施設管理の合理化・省力化を図る。10月4日まで縦覧・10月19日まで審査請求を受け付ける土地改良法に基づく手続きの後、早ければ10月4日にも事業実施を確定させ県営事業として新規採択、以後、湖東農振から22年度第3四半期中にも地質調査業務と測量業務をそれぞれ約6ヵ月期間で発注し、引き続いて詳細設計を発注、23年度にかけてまとめる計画。詳細設計完了後は23年度秋頃にも初弾工事を発注・着工し、28年度までの7ヵ年で進めたい意向だ。
 事業計画によると、彦根市南三ツ谷町、本庄町、下稲葉町他地先の受益面積268・6fにおいて、73年に新設された「大川幹線排水路」(鋼矢板、コンクリート矢板、ブロック積、A型アーム柵渠、H900×B1300〜H1350×B6500)総延長5・054qのうち、4・369qを対象に改修工事を実施。老朽化の著しい鋼矢板護岸延長1140bの改修や、複数工区でのアーム布設替え等を行う。
 事業費は、排水路工事費11億9900万円に、測量試験費9500万円、用地買収補償費2400万円等を合わせた総額13億8300万円を試算。
 同地区は、65〜73年の県営ほ場整備事業愛西西地区等による排水施設「大川幹線排水路」が造成後約48年と耐用年数を超過し、機能低下や排水不良が見られることから施設の更新整備を計画。老朽化した排水施設の改修により排水施設の機能維持と安全性向上、施設管理の合理化・省力化、維持管理費の節減による農業生産性の向上と農業経営の安定を図る。

提供:滋賀産業新聞