国土交通省は15日、社会資本整備審議会道路分科会基本政策部会の第22回物流小委員会を開催。ダブル連結トラックの拡充検討路線案を審議した。
トラック輸送での深刻なドライバー不足を踏まえ、1台で通常の大型トラック2台分の輸送が可能なダブル連結トラックを導入し、トラック輸送の省人化を促進。平成31年1月から新東名を中心に本格導入している。
拡充検討区間として「ダブル連結トラックの運行について事業者のニーズがある」「高速本線について4車線以上であり、構造上の支障がない区間」をもとに検討。事前に物流事業者から拡充希望の経路、発着地や休憩予定箇所等の情報を収集するとともに、道路構造(高速道路のICやJCT等の通行可否の確認(道路管理者))、休憩箇所(ダブル連結トラックに対応した駐車マスの設置箇所の検討(高速道路会社))についても検討し、拡充検討路線案をまとめた。
現在のダブル連結トラックの通行区間は約2050qあるが、拡充後は約5140qとなる。
今秋頃を予定する路線拡充(通達改正)を経て、休憩箇所の整備(高速道路会社)を行い、拡充路線での許可(走行開始)となる。
令和4年6月末時点で95ヵ所の休憩施設等でダブル連結トラックが駐車可能な駐車マスが237台整備済み。
路線の拡充を見据え、拡充路線でのダブル連結トラックの走行が想定される時期(令和5年4月以降を想定)までに、拡充予定の通行区間における26ヵ所の休憩施設等でダブル連結トラック優先駐車マスを新たに整備し、改善基準告示(連続運転時間4時間で30分の休憩)を超過する箇所の解消を図る。
令和5年3月末までにダブル連結トラック優先マスを整備する予定の休憩施設26ヵ所のうち、京滋関係は中日本高速道路の賤ヶ岳サービスエリア(上下)(長浜市余呉町坂口)。