玉野市は、新庁舎整備の基本計画策定を進めており、9月市議会で同計画(素案)を示し、10月3日からパブリックコメントを実施することや、財源確保や工期短縮などから設計・施工一括発注方式を採用し第4四半期以降に公募する見通しを明らかにした。設計・施工者の選定は2023年度第1四半期中に終え、第2四半期から基本・実施設計を13か月間で進め、24年度上期の着工を想定している。基本計画の策定は12月までにまとめる見通し。
基本計画(素案)によると、3月にまとめた「本庁舎整備に関する基本的な方針」で示した庁舎規模について、充分な機能を備えつつ過剰投資とならないように少しでも事業費の縮減を図る目的で、延べ床面積1万平方bから8000平方bにコンパクト化する。
新庁舎の階層や機能は、1階窓口部門や市民交流スペース、2〜3階に執務部門や災害対策室(3階)、4階に議会部門、屋上5階に非常用自家発電設備や機械室を設ける。
建て替え計画では、現庁舎敷敷地内(玉野市宇野1ノ27ノ1)で、庁舎の東側隣接部の低層3棟(A〜C棟)のうち、東側C・B棟を解体した跡地に新庁舎を建設する。高潮や津波による浸水想定から現況地盤嵩上げが検討され、高潮浸水想定1・98b、津波浸水想定8aのうち、津波浸水以上を基本として高潮までの高さ不足は防水板設置を想定している。構造的には免振構造を採用する。
新庁舎の完成後は、事務移転後、26年度下期から鉄筋コンクリート造4階(塔屋2階)建て延べ約5440平方bの旧庁舎解体や新庁舎外構工事に移行し、27年度末までに全体整備を完了する。敷地内に残る旧消防庁舎・鉄筋コンクリート造3階建て延べ約1486平方bは、最小限度の改修を行い倉庫として活用する。
基本計画策定・発注者支援業務は、プロポーザルの結果、明豊ファシリティワーク(東京都千代田区)に委託、オフィス環境整備業務についてもプロポーザルによりコクヨ山陽四国販売(岡山市北区)に委託している。
「
提供:建通新聞社」