佐渡市内のホテルなど観光関連15施設が参加する一般社団法人佐渡観光交流機構が、「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録を見据え、観光庁「地域一体となった観光地再生・観光サービスの高付加価値化事業」採択を受け、総事業費約11億円を投じてリニューアル事業に取り組む。
この事業は島内17事業者が参画。露天風呂付客室への改修、水盤テラス、大浴場、地酒バーの設置など、高付加価値化につながるリニューアル工事を宿泊施設、観光施設ごとに行う。新型コロナウイルスで影響を受けた観光地が地域一体となって再生・高付加価値化を目指す同事業に、一般社団法人佐渡観光交流機構の地域計画が採択。
主な事業をみると、金山がある相川地区ではホテル大佐渡(相川鹿伏)が玄関前に水盤テラスを設置する工事を進めており、完成すれは海と一体となった眺めを楽しむことができる。さらに、観光地魅力向上のため近隣の廃屋を撤去し、跡地をキャンプ場に活用することを検討する。また、佐渡リゾートホテル吾妻(相川大浦)は改修により露天風呂付客室を増やす計画。
佐渡の玄関口となる両津地区では、みなと旅館(住吉)が島内の日本酒を楽しめる地酒バーを設けるほか、Ryokan浦島(窪田)は東館に大浴場を整備。佐渡西三川ゴールドパーク(西三川)は多目的トイレを設置する計画。いずれも2023年春までの工事完了を目指す。
佐渡観光交流機構は18年3月30日に地域DMOとして観光庁より登録。同年4月1日より佐渡観光協会と地域交流ネットワークが合併し発足。