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建設経済新聞社
2022/09/14

【京都】向日町競輪事業外部有識者会議で報告 事業継続ではコンパクト化必要

 京都府は13日、第2回向日町競輪事業外部有識者会議(座長・川勝健志京都府立大学副学長)を開催。他の競輪場の取組状況などについて報告した。
 向日町競輪場と同様に街中にある他の競輪場の取組例として、岸和田競輪場では、来場者数減や維持管理コストを勘案し、サイドスタンドの撤去や事務所の選手管理棟への移設等、施設のコンパクト化を実施(収容人員2万4000人→1万1500人)。
 川崎競輪場では、平成24年度以降、再整備により競輪場のコンパクト化を順次実施(現在も継続中)し、コンパクト化で生じた面積を都市公園区域に編入した。
 競輪事業の方向性を検討していた奈良競輪場は、平成25年度以降、黒字で推移し、令和4年度以降も継続可能な状況と見込まれ、令和8年度までの5年間は引き続き競輪事業を実施(令和8年度までの5年間は経営安定化を図る期間とする)。この方向性を踏まえ、令和4〜8年度は不要な施設を順次除却し、競輪事業の継続に必要な施設の整備を実施する。
 向日町競輪場の事業継続に必要となる施設・機能について、@競走路(バンク)の全面改修(昭和61年度以降大規模改修を実施していない)Aシステム(投票券の発券や払い戻しなどの一連の業務を一括処理するトータリゼータシステム等)の更新Bメインスタンドの改修、投票所・駐車場の再整備(施設・機能の集約化、観覧環境の整備(バリアフリー・空調対応、トイレ洋式化等)ができていない)C老朽化施設(耐震基準を満たさない施設)の除却(大部分が昭和40年代に建設のため、老朽化しており、特に第4・5投票所(閉鎖中)は耐震基準を満たしていない)と報告した。
 このほか、施設整備の財源の確保について、向日町競輪場における施設整備に活用可能な財源として、繰越金18億4000万円(令和3年度末時点)を挙げた。