県土整備部は22年度優良建設工事の選定手続きに入った。従来は工種にかかわらず、上位の成績点数から抽出してきたが、今年度から土木系と建築系に区分け。建築系工事の一定数確保を試行する。14日までに各発注機関に対し推薦書の作成を依頼した。
21年度に完成検査した予定価格500万円以上の建設現場696件が選考対象。全体の表彰件数は50件を目安とし、土木系工事は従来通りの選定方法とした。
選定基準点数は土木系86点以上、新たに設ける建築系部門は85点以上とみられる。
本紙の調べでは、土木系は86点以上46件を確認しており、当確ラインに浮かび上がった。最高93点の1件を筆頭に以下、89点が4件、88点が5件、87点が7件、86点は29件の計46件。一方、建築系は最高86点が1件、85点が2件の計3件。
同部によると「これらとは別に各発注機関からの推薦枠10件(うち建築3件)を加える」(県土総務課)と説明。従って土木53件、建築6件が候補テーブルに挙がるもようだ。
ただ、規定では1社当たり同一工種の受賞2件までの制約があり、米子管内の1社が該当。このため候補件数は58件が有力となっている。
同部は推薦書の提出を今27日まで受け付け、10月中に最終決定する。表彰式典は年明け1月ごろとなりそう。
選定方法を巡っては当初、建築系区分の新設など5月に見直し案をまとめていた。表彰件数は土木系40件に、建築系10件の最低でも50件を確保。これに推薦枠を上乗せすることにしていたが、土木系はこれまでの選定方法の方が表彰件数が増えることが判明。この結果、今年度は土木系を従来通りの選定とし、建築系との区分けを試行する。
日刊建設工業新聞