石川県議会9月定例会は13日、本会議を再開、紐野義昭(自民)、増江啓(公明)、善田善彦(自民)、岡野定隆志(未来石川)、長田哲也(自民)、室谷弘幸(同)6氏が一般質問に立った。
旧県立図書館などの今後のあり方についての質問に対して、馳浩知事は「旧県立図書館の建物4階には福祉総合研修センターが入居し、隣接する社会福祉会館とともに福祉関係者の活動拠点。両館は昭和41(1966)年に建設され、築56年が経過して老朽化が進み、そう遠くない将来には建て替える必要がある」との認識を示した上で、「現在、福祉関係団体の考えを丁寧に聞いている。また、金沢市の旧職員会館は現在も会議室等として使用され、これら施設の今後のあり方の検討にあたっては必要に応じ、市と情報を共有して対応していく」と述べた。
千里浜海岸の再生に関して、馳知事は「海岸保全の専門家や、国の機関等からなる千里浜再生プロジェクト委員会の意見を聞きながら砂の海上投入などの対策を実施している」と語り、砂の海上投入は昨年度から新たに(羽咋市)滝港沖の海底砂を海岸近くに投入するが、今年度は昨年度の1・5倍、約3万立方メートルに増量し、7月上旬までに投入を終えたほか、人工リーフは羽咋地区において2基目の整備を進め、今秋には完成させると説明。「これらの整備効果を委員会で検証して今後の対策につなげ、国の財政的、技術的支援を得ながら千里浜海岸の再生にしっかりと取り組んでいく」とした。
新県立図書館アクセス道路の2期区間整備で、鈴見裕司土木部長は「今夏に全ての用地取得を終え、現在、大規模な擁壁工、改良工、無電柱化管路工を本格的に進めている。開通時期は現時点で示せないが、一日も早い全線供用に向け、全力で取り組む」と述べた。