中央町19・20番街区市街地再開発組合(庵下龍馬理事長)が整備を進めてきた再開発ビル(鹿児島中央タワー)と南国センタービル前歩道をつなぐ電車通りデッキが12日、開通した。これで、再開発ビル着工からおよそ4年8カ月かけた再開発事業が全て完了した。
デッキは、単純鋼床版箱桁橋(L32.9m×W4.5m、重量約75t)以外にエレベーターやエスカレーター、階段を設置。竹中道路(九州支店)が担当した。延長35m、幅員4.5〜6.4m。工事費は関連事業を含む約20億円、うち6億1700万円が市と国による補助が活用された。再開発ビルとアミュプラザ鹿児島を結ぶ鹿児島中央駅前広場デッキと合わせて総延長は約150mとなる。
同日あった開通式では、塩田康一知事や下鶴隆央鹿児島市長、南国殖産の永山在紀社長ら関係者が出席=写真下=。庵下理事長は「2005年の発足からおよそ16年要したが、本日最後の事業が完了した。周辺地域のまちづくりに少しでも貢献できたのでは」と話した。
再開発ビルは、21年1月30日に竣工。建物構造は、1〜7階の低層部(商業施設やホール等)がS造、中間免震層がSRC造、8〜24階(住居、210戸)の高層部がRC造。延べ床面積は4万7310u。総事業費は約250億円。設計は、三菱地所設計・東条設計・竹中工務店設計共同企業体、施工は竹中工務店。