倉吉市は、PFI手法で計画する市営長坂新町等住宅建替事業について、予定価格10億7000万円程度で、9月中にも公告する計画を固めた。施設の設計、建設、工事監理を事業者が行い、市に所有権を移転するBT方式で、事業期間は2025年9月30日までを予定する。
同市余戸谷町の市営余戸谷町住宅を解体し、跡地に市営長坂新町住宅とを集約させた形で新たな市営住宅を建設後、現在の長坂新町住宅を取り壊す事業。25年春の入居開始に向けて整備を進める。
市は事業費を巡り、▽余戸谷町住宅の解体工事費4200万円▽新たな市営住宅を建設工事費8億6700万円▽長坂新町住宅の解体工事費1億0300万円ーなどで計画。6月補正予算で一部を計上したほか、開会中の市議会9月定例会に提出した一般会計9月補正予算案で、事業完了までの債務負担行為の設定も盛り込み、事業費を確保する。
実施方針によると、新たな住宅の規模は5階建て36戸。設計、建設、工事監理など異業種で構成され、倉吉市を本社に建築主体工事を手掛ける企業を代表とするグループを、応募者とする方針。
日刊建設工業新聞