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建通新聞社(神奈川)
2022/09/12

【神奈川】横須賀市 新ふ頭土砂確保できず着工延期

 横須賀市は、新ふ頭の整備を予定していたが、埋め立てに活用する土砂の確保にめどが立たないため、当初のスケジュールを延期することを決めた。着工の見通しは立っていない。当初は、最短で2025年度に新ふ頭の岸壁整備工事に着手する予定だった。
 市としては、土砂の確保に向け国土交通省や神奈川県などの公共機関、鉄道・道路などの公共工事関係事業者、土砂流通関係事業者、ゼネコンや埋立浚渫協会など民間事業者の土砂の流通状況、今後の見通しを調査している。
 土砂が確保できる可能性を踏まえ、23年度に土質調査と環境調査を実施する方針。24年度に基本設計と公有水面埋め立て免許願書を作成し、25年度には実施設計をまとめる予定。
 当初は、25年度にふ頭の埋め立て工事や岸壁の整備工事に着手し、29年度に埋め立て土砂の投入を開始する予定で、埋め立て土量は約300万立方bを見込んでいた。
 新ふ頭の整備費として378億円を充てる計画で、土砂の購入費や運搬費は含まれていない。土砂については購入せず、他の工事現場から建設残土を無償で運搬してもらうことで確保する予定だった。

 新ふ頭の予定規模決まる

 新ふ頭は、矩形(四角形)で、埋め立て面積は約19・3f。新港ふ頭がある北西側にマイナス12bの岸壁を延長290bにわたり整備する予定。陸地と水平になる長辺部分には、マイナス9bの岸壁で、延長170bと延長260bの2カ所を同直線状に整備したい考え。
 岸壁と取り付け部分を足した規模は、新港ふ頭側の短辺を延長350b、長辺を延長490b、南東側の短辺を延長400bとする予定。 
 新たなフェリー航路の誘致を目指しており、誘致した際には、マイナス9bで延長260bの岸壁を活用する考え。マイナス12b岸壁には、自動車を輸送する大型船を受け入れる計画。 提供:建通新聞社