幡多中央消防組合は、四万十消防署の移転に向けた基本計画策定支援業務の委託先を決める公募型プロポーザルを開始した。組合がまとめた「基本的な考え方」を踏まえ、新庁舎の事業コンセプトや施設規模の検討、移転候補地の選定、概算事業費の算定、今後の整備スケジュールなどをまとめる。参加表明書の提出期限は9月16日まで。
資格要件は2012年度以降に延べ床面積2500平方b以上の庁舎新築・改築の基本計画または基本設計の実績を持つことなどで、所定の要件を満たせば共同企業体での参加も可能とする。9月28日までに企画提案書の提出を求め、10月11日にヒアリング審査を行った後、翌12日に選定結果を通知する。委託料の上限額は1807万円、履行期間は23年6月30日まで。
同組合がまとめた基本的考え方によると、整備予定地に必要な敷地面積は8000平方bで、規模は鉄筋コンクリート造2階建て(訓練塔を備えるため一部5階建て)延べ2800平方bを見込む。23年10月から24年5月まで基本設計、24年6月から25年3月まで実施設計を進める予定だが、工事着手時期は決まっていない。
四万十市右山にある現在の四万十消防庁舎は1984年の建築で、施設の老朽化が進んでおり、消防車両の増加や大型化、職員数の増加により狭くなっている。また女性の就労環境やバリアフリーに対応していないといった課題もある。そのため防災拠点施設としての機能を発揮する新庁舎に建て替える。
提供:建通新聞社