甲賀市は、老朽化している水口中央公民館の建替え事業について、来年2月頃の工事発注に向け、最終調整を進めている。
事業費は、12月補正予算で確保予定。認められ次第、工事発注手続きへと進め2月に業者選定、3月市議会に承認案件として上程し、4月からの着工となる見通しだ。
なお、発注方式及び既存公民館の解体時期は検討中としている。
新公民館は、W造もしくはS造で、延床面積1200平方b程度を想定(具体的な規模は取り掛かっている設計業務で確定させていく)。従前の貸館機能を存続し、新たに水口・綾野地域のまちづくり・学習拠点機能や、多文化共生・青少年の健全な育成を支援する少年センター機能などを含めた複合施設として整備していく。建物は、旧東海道沿線に位置し、周辺には水口城跡・旧武家屋敷跡が残る立地であることから歴史背景を考慮した意匠を予定。県産材(びわ湖材)を優先して使用し、可能な限り木造化・木質化を図っていく考えだ。
設計は、日匠設計(湖南市)が担当。
また、敷地内に防災公園・駐車場及び市内巡回バスの停留所設置も計画しており、これらも事業スケジュールを確定させ、今後推進していく方針だ。
同公民館は、昭和44年に社会教育法に基づく教育施設として水口町本丸地内の敷地内に、S造2階建、延約2500平方bの施設を建設。これまで生涯学習の推進や文化、体育等に関する事業の主催及び貸館を行ってきた。しかし、建設から約50年が経過し、老朽化による耐震強度不足から、安全な施設への変革・整備が急務となっており施設のあり方について協議を重ねた結果、建替えでの整備が決定したことから、今年度から同事業を本格化することとした。
提供:滋賀産業新聞