富山県議会9月定例会は8日開会し、新田八朗知事が提案理由説明を行った。
DXの推進に向けて、「県立大学の新学部設置に伴い必要となる新棟の基本設計を実施する」と説明。有識者会議からの提言を受け、データサイエンスの専門教育を行うとし、「2024年4月の学部開設を目指し、教員の確保や施設整備などの準備を進めていく」との方針を示した。
社会資本の整備では、「子どもたちの安全・安心を確保するため、通学路の危険個所の点検結果を踏まえ、歩道整備や路肩の拡幅、歩行者専用信号機の新設などを一層進めていく」と強調。補正予算案には、公共事業の増額とあわせ、「道路や橋梁、河川、砂防、治山などの県単独建設事業を追加した。繰越明許費の設定により施工時期の平準化を図る」と述べた。このほか、県有施設の照明LED化、県立学校特別教室の空調設置などを挙げた。
安全・安心な地域づくりについて、県庁敷地内で整備を進めてきた県防災危機管理センターが10月11日から供用開始となり、「今後この施設を活用し、自然災害や危機管理事案への対応力の強化、地域防災力の向上に努める」とした。