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建通新聞社(中部)
2022/09/08

【愛知】愛知県 中高一貫教育 明和は9日公告

愛知県は、中高一貫教育を導入する明和、津島、半田、刈谷の4校の整備計画の詳細を公表した。明和高校では、6階建ての新教室棟の他に、音楽棟、音楽ホールを新設する。これらの工事を設計施工一括発注(DB)方式で発注するため、9月9日に入札を公告する予定だ。津島など3校では、中学校用校舎、小体育館を新設する計画で、2023年度に実施設計、工事発注を目指す。4校の総事業費は103億6000万円を見込んでいる。2025年度の中高一貫教育導入に向けて整備を進める。5日に行われた知事定例会見で大村秀章知事が説明したもので、県議会9月定例会に提出する一般会計補正予算案には関連費用として明和高校に約52億円、津島高校など3校に約7700万円を計上する考えを示した。
 明和高校の併設型中高一貫校では、普通コース(2学級・80人)にSSH(スーパーサイエンスハイスクール)への取り組み、全国で初となる音楽コース(1学級・20人)を設置する。
 施設計画では、24年度からグラウンド敷地に仮設校舎を高校分(延べ3120平方b)、中学分(延べ1496平方b)を建設。仮設校舎建設と併せて、既設高校体育館の西側用地に音楽棟(鉄骨造3階建て延べ1355平方b)、音楽ホール(鉄骨造天井高2階、600平方b)建設を先行し、25年7月ごろの供用を計画。24年度から、敷地内の北側にある教室棟(1958年、61年建設。鉄筋コンクリート造3〜4階建て延べ3120平方b)を解体撤去し、6階建て延べ6511平方bの新教室棟、新教室棟の東側に中学校用の新体育館(天井高2階、520平方b)を25年度から建設し、26年11月ごろの供用を目指す。
 また、全てが竣工後に、26年度から西館(鉄筋コンクリート造3階建て延べ2397平方b。演奏ホールなどを配置)を解体撤去し、跡地は駐車場などとして利用する。構造などはDB方式で提案を受ける中で決定する。
 所在地は名古屋市東区白壁二丁目。
 事業費は、新教室棟に36億5000万円、小体育館に2億5000万円、音楽棟に8億9000万円、音楽ホールに8億5000万円、既設施設解体に5億8000万円、仮設校舎設置に4億7000万円、西館跡地整備に7000万円、設計費・その他で3億8000万円。合計で71億4000万円を見込む。
 22年度当初予算では、委託費とDB方式による改築工事に計18億6000万円(債務負担)を計上しており、今回の中高一貫校関係分として追加する約52億7000万円を9月補正案に債務負担行為として設定する予定。
 契約に向けては、23年1月中旬ごろに落札者を決定し、2月県議会の議決案件として上程する予定だ。22年度中に契約する。


提供:建通新聞社