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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/09/07

【群馬】笠張地区で区画整理工6・2ha 近く3件の発注

県中部農業事務所渋川農村整備センターは渋川市赤城町長井小川田地内の笠張地区で近く区画整理工事2件と付帯工事1件を発注する。区画整理工事は6・2haを3工事と4工事に分けてそれぞれ指名競争入札で発注する。付帯工事は擁壁工などを予定し一般競争入札か指名競争入札で検討している。また、12月には道水管路工2件の発注を計画している。事業費には約3億円を充てる。同地内での区画整理事業は2026年度に完了を予定する。
工事は県営赤城西麓土地改良事業の一環として渋川市赤城町長井小川田地内の笠張寺後原地区で約105haの整備を進めているもの。笠張地区と寺後原地区に分割し、22年度は笠張地区を対象に区画整理を実施する。
同地区は赤城西麓広域農道と関越自動車道の間に位置し、約25・1haの区画整理を実施する計画で19年度から事業着手。21年度までに12haで整備が完了している。予算ベースでの進捗率は約46%。
22年度は区画整理3工事で4・6ha、4工事で1・6haに分けて発注する。工事は切り土と盛り土を合わせて行い、土工量は2工事合計で約3万立方mとなる。切り土で発生した土砂を盛り土で利用する。工期は6カ月を予定しているが、作物の収穫期と重なることから、遅れる可能性もある。
また、切り土工を実施した箇所で延長100mの擁壁工を行う。擁壁の規模など詳細は最終調整中。設計はすべて藤和航測(前橋市)が担当している。
このほか、区画整理の完了した土地を対象に道水管路工2件の発注を予定している。内容はφ100o〜150oの塩ビ管の敷設と、砂利敷やアスファルト舗装による道路舗装などを行う。工事は3・1haと2・7haの範囲で予定しているが、月内に発注となる区画整理箇所も施工対象に含まれることから、進捗状況により施工面積や工事内容が変更となる。
23年度は同地内において約8・3haで畑地かんがい整備などを予定している。
県営赤城西麓土地改良事業は農業用水の安定的な確保や供給を図ることを目的とし、全体を20地区に分けて1640haの区画整理を進める。21年度に渋川市赤城町津久田地内の中原地区で区画整理50haが完了となり、これまでに12地区で計1207haの区画整理が終了している。今後は、昭和村と渋川市を跨ぐ敷島工区や渋川市赤城町長井小川田地内の南原地区で区画整理着手に向けた調査を実施する。