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北陸工業新聞社
2022/09/07

【新潟】プロポ、28日まで受付/5ダム対象にESCO事業/県土木部

 新潟県土木部河川管理課は6日、「新潟県土木部所管ダムにおけるダムESCO事業」について、公募型プロポーザル方式(民間資金活用型)で公告した。
 設計、施工、運転・維持管理、資金計画等の一括提案。参加表明書は28日まで、提案書を12月5日から2023年2月6日まで受け付け、同月中に最優秀および優秀提案者を特定する。主な参加資格は単体または企業体とし、電気工事Aランクのほか、省エネルギー保証を行う同事業の実績または水力発電事業の実績など。設備機器をリース調達する場合はリース会社を構成員に入れること。各ダムの現地調査は10月17日から21日にかけて実施する。
 ESCO事業は民間事業者の資金および経営能力などを活用し、水力発電の導入や、ダム既存施設の省エネルギー化(照明LED化、空調や給湯設備を高効率に改修)を行うもので、売電により水力発電設備等の初期投資と、維持管理費、ダム管理に係る電気料金をまかなう。県では小水力発電を導入し、脱炭素社会に向けた再生可能エネルギーの活用促進を図るのが狙い。事業内容は運転および維持管理、電気料金の負担、電気供給事業者への支払い、既存設備の運転管理指針に基づく助言、省エネルギー量および発電量の計測・検証、エネルギー削減の保証、水力発電設備の管理(売電含む)など。優先交渉権者の選定と県議会承認を23年3月に行い、選定から90日以内に契約を締結する。ESCOサービス期間は最長20年間。
 対象施設は柿崎川ダム(竣工03年、最大出力182キロワット、上越市)、鯖石川ダム(同1973年、同260キロワット、柏崎市)、新保川ダム(同72年、同101キロワット、佐渡市)、大野川ダム(同79年、同62キロワット、同)、下条川ダム(同73年、同24キロワット、加茂市)とし、事業者は任意のダムを選択(複数または単数)する。

hokuriku