草津市は、14年度から順次整備を進めている「草津川跡地整備事業」について、現在、区間6の実施設計を行っている。この設計を今年度内に完了させ、工事については23年度から26年度までの4ヵ年で進める考え。
区間6の対象範囲は、国道1号を挟む旧草津川の西側(草津駅側)約100bと東側(栗東市側)約900bの総延長約1000b。旧草津川は天井川となっており、国道1号よりも高い位置を流れていた。今回の計画で、国道から西側については草津川跡地公園から国道まで歩行者、自転車などが上り下りできる道路を設置し、東側についてはJR東海道新幹線まで約900b、面積5・5fの土手の切土を行い、そこに新設道路や広場、公園などを設置する。
市は東側について、現段階では国道から同河川跡地の中央あたりに、延長約700bの幅員約10bの道路を通す。道路は▽片側1車線ずつの車道(幅員約2・5b×2)、▽両側に自転車道(幅員約1・0b×2)、▽両側に歩道(幅員約1・5b×2)―。そしてその道路両側に公園を設置する予定。広場については約5600平方bの敷地を利用し、そこにパークPFIで民間店舗などを募集し活用していく考え。また同市は、今回の設計の中で、新設道路にラウンドアバウトの設置やパークPFIの方向性などを検討し、来年度の事業者選定に向け計画を進めていく。
スケジュールについては、23年度から24年度の2ヵ年で残土処理、25年度から26年度の2ヵ年で新設道路、広場、公園の設置を実施する。
なお、実施設計はE―DESIGN(大阪市中央区)が担当している。
「草津川跡地整備事業」は、14年度から順次整備に着手。17年度に区間2と区間5で草津川跡地公園がグランドオープンしている。現在は、大路3丁目地先の区間6で事業を進めており、計画では新設道路の設置、広場や公園などを設け民間事業者など取り入れ市内の活性化を図る。残りの区間3、区間4についても順次進めていくとしており、区間3では雑木林や草原の雰囲気の中で、健康づくりや子育て、野外イベントができる自由な広場のイメージを、区間4では健康広場、観光駐車場などを計画している。
提供:滋賀産業新聞