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建通新聞社(岡山)
2022/09/05

【岡山】宇野港湾事務所 塩生公共埠頭岸壁延伸 月内にも業務委託

  国土交通省宇野港湾事務所は、バルク戦略港湾(穀物)水島港国際物流ターミナル整備事業の一環として水島東航路塩生公共埠頭の既存岸壁を延伸する。既存岸壁の耐力度調査や補修・改良技術検討などの業務を早ければ9月中に委託する。また、延伸部分の詳細設計についても2023年度に委託する見通し。
 塩生公共埠頭の既存岸壁は、幅20b程度で水深14b(一部5.5b)、北側からCバース延長84b、Aバース201b、ドルフィン部60bの総延長345bのうち、ドルフィン部延長を含めて南側へ延長135bの岸壁延伸を図り、将来的には水深16bに対応する計画。
 延伸工事は既存岸壁を運用しながら進める必要があるため、停泊する船舶の位置を変更するシフト計画を策定し既存岸壁を有効活用するため、既存岸壁の耐力度調査や必要な補修・改良技術などを検討する。本体工事の前にこの補修や改良の必要性や妥当な工法など、調査結果を基に有識者による検討会を2回開催し方向性をまとめる。
 延伸部分の概略設計は国交省広島港湾空港技術調査事務所(広島市南区)が担い本年度中に完了する見通し。概略設計完了後の詳細設計については、今のところ業務委託することを想定している。
 延伸工事については、岸壁を建造する工法次第で下部・上部一体的なものや分離するものなどが想定されるため、今のところ明らかでないが、工事自体は複数年度の工期が見込まれるため、詳細設計完了後、早急に発注する見込み。完成は25年度末を目指している。

提供:建通新聞社