佐渡市は、未来へつなぐ安全で強靭な水道を目指して「新水道ビジョン(7月改訂版)」を公表した。
新水道ビジョンは2025年度までの10年間を目標年度として17年3月に策定。中長期的な視点から将来を見据えて計画的に事業を推進していく必要があるため、市総合計画での財政計画と水道事業アセットマネジメントによる中長期施設更新計画を策定。4年を目安とするフォローアップを実施し、健全な水道事業運営の指針を定めた。
また、厚生労働省の新水道ビジョンを踏まえ、更新基準の見直しと、施設統合を行うことにより、年間平均事業費を約50%圧縮するとともに、事業費平準化により、毎年15億2000万円の投資を行うことで、結果的に更新基準がこない施設に対しても前倒しをして更新でき、資産面から現在考え得る最も効率的な方法とした。
施設更新等計画によると、25年度までの総事業費に135億3343万2000円を試算。計画見直し期間における事業費は次のとおり。
▽水源整備開発事業 2億2929万5000円 水質改善・水源枯渇の要対策地区 22―25年度
▽浄水場等施設更新 20億9298万4000円 佐和田・金井・両津地区浄水場更新(統廃合) 22―25年度
▽浄水場等施設改修事業 20億8344万4000円
・両津地区(遠方監視) 22年度完了
・両津地区旧簡水(浄水機能等改善) 22年度完了
・国中地区施設統合(調整池・送水管等整備) 22―25年度
・市内全地区高優先度順(老朽浄水設備・電気計装設備改修) 22―25年度
▽老朽管更新事業 54億1万3000円
・相川地区 23―25年度
・佐和田地区 22―25年度
・新穂地区 22―25年度
・畑野地区 22―25年度
・真野地区 22年度完了
・小木地区 22―25年度
・重要施設等耐震化事業(導・送・配水管) 6億4494万9000円
・両津地区 23―25年度
・金井地区 24―25年度
・相川地区 25年度
・導・送・配水管布設替事業 30億1674万7000円
・全地区(道路等の他事業関連工事) 22―25年度
・全地区(老朽管更新事業以外の導・送・配水管路布設替工事) 22―25年度