羽咋郡市広域圏事務組合は5日、DBO(設計・建設・運営)方式を採用する「新ごみ焼却施設整備運営事業」の総合評価一般競争入札を再公告した。参加表明書と参加資格確認申請書の受付期間は30日まで。提案書の提出期限は12月2日で、来年2月下旬に開札する。落札者は同3月上旬に決定、公表する。予定価格は109億4490万円。
現地見学会は15、16日に行う。改善提案書と入札書の提出は来年1月20日に締め切る。選考委員会での審査を経て落札者を決定し、同3月中旬に基本協定、4月上旬に事業本契約を結ぶ。予定価格の内訳は、施設建設費が49億6590万円、運営・維持管理業務委託費が59億7900万円。
入札には、プラント建設、建築物建設、運営、協力の各企業で構成するグループが参加できる。プラント設備の設計・建設工事を行う事業者は(1)清掃施設工事の総合評定値が1000点以上(2)2002年12月以降に稼働した地方公共団体の一般廃棄物処理施設で、処理能力1日当たり48トン以上(24トン以上で2炉以上)のストーカ方式による全連続燃焼式または准連続燃焼式焼却施設のプラント設備の建設施工実績(設計含む)―などの資格が求められる。
建築物の設計・建設工事の事業者は(1)一級建築士事務所の登録(2)建築一式工事の総合評定値が980点以上(3)主たる営業所の所在地が石川県内―の要件が必要。協力企業の参加資格は、総合評定値が980点以上で羽咋郡市内に主たる営業所があること。
運営・維持管理を担う事業者には、プラント設備の設計・建設工事と同様の施設で、複数年以上の運転管理業務を履行した実績が必要となる。
新たなごみ焼却施設は、石川北部RDFセンター(志賀町)が来年3月で廃止となることから、羽咋市滝谷町にあるリサイクルセンター(クリンクルはくい)の駐車場周辺用地に建設する。整備対象面積は約7800平方メートル。羽咋、志賀、宝達志水1市2町から出る可燃ごみを処理する。
処理能力は日量48トンで、2系列ストーカ方式とする。年間で一般廃棄物約1万3000トンの受け入れに対応する。25年9月30日までに施設整備を完了させる。運営期間は供用開始の同10月1日から45年9月30日まで。発注・契約支援業務は中部設計が担当。
入札に関する問い合わせは、組合事務局TEL0767(22)6610へ。