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　２０２３年度予算編成のスタートに当たり、横浜市は「歳出改革基本方針」と「予算編成の進め方」を各区局・統括本部長に通知した。
　歳出改革基本方針では「子育てしたいまち　次世代を共に育むまち　ヨコハマ」を基本戦略に、施策や事務事業の見直しを徹底することとし、財源活用額の上位１００事業（１００大事業）の現状を分析して予算編成に活用する。資産経営の指針では公共施設の総量（総床面積）の増加を抑制。民営化や委託化など公的サービスの最適な実施主体や手法を検討する。
　予算編成の進め方では施設等整備費を22年度当初予算と同額の１９８０億円で試算し、必要な公共投資を進める。中小企業振興の取り組みでは４〜６月の閑散期の工事量を確保し、工事量や設計・測量などの業務量を平準化することに努めるとした。

〜１００大事業を分析、重点調整事業は全庁的に調整〜

　現状を分析する１００大事業のうち、施設等整備費は▽下水道事業▽道路等維持▽公園整備▽南本牧ふ頭第５ブロック処分場整備▽小中学校整備▽横浜美術館大規模改修▽公共建築物長寿命化対策▽橋梁整備―など16事業で、22年度予算額は４４８億円を計上した。
　23年度予算編成はこの歳出改革基本方針と財政ビジョン、中期計画に基づき、事業を「重点調整事業」と「総合調整事業」に分類する。重点調整事業について全庁的な観点で総合調整を行う。マネジメントをより強化し、緊急度や事業効果を踏まえた優先順位付けを徹底する。
　建設関連の重点調整事業は次の通り。
【政策局】
　▽横浜市立大学関係施設整備
【こども青少年局】
　▽保育・教育施設向上支援▽保育所等整備
【健康福祉局】
　▽障害者グループホームＢ型設置運営費補助
【環境創造局】
　▽公園整備▽みどり保全創造▽下水道▽資源選別施設管理運営▽保土ケ谷工場再整備
【建築局】
　▽公共建築物長寿命化対策▽天井脱落対策▽借上型市営住宅▽市営住宅整備▽住宅セーフティネット構築
【都市整備局】
　▽国際園芸博覧会推進▽公共交通利用促進▽鉄道計画検討調査▽旧上瀬谷通信施設地区新たな交通検討▽関内・関外活性化推進▽エキサイトよこはま22推進▽まちの不燃化推進▽旧上瀬谷通信地区施設周辺道路整備▽市街地開発事業
【道路局】
　▽道路修繕▽横浜市生活交通バス路線維持支援▽横浜市地域交通サポート▽道路特別整備▽街路整備▽道路費負担▽河川整備
【港湾局】
　▽カーボンニュートラルポート形成推進▽山下ふ頭再開発▽港湾整備費負担▽新本牧整備費負担▽建設発生土受入
【消防局】
　▽旧上瀬谷通信施設地区防災機能検討調査▽消防訓練センター維持管理▽消防本部庁舎等整備
【教育】
　▽中学校給食▽小中学校整備▽学校特別営繕▽エレベーター設置▽市立学校空調設備整備▽体育館空調設備設置　提供：建通新聞社