石川県県民文化スポーツ部は1日、いしかわ総合スポーツセンター会議室で西部緑地公園再整備構想検討委員会の新県立野球場整備検討部会の初会合を開き、部会長に金沢工業大学教授の青木隆氏を選任したほか、整備の方向性や人口減少時代における公共施設のマネジメント、交流人口の促進、地域活性化などで意見を交わした。
はじめに、県県民文化スポーツ部の酒井雅洋部長が「西部緑地公園の再整備は半世紀に一度のビッグプロジェクト。しっかりとした整備構想の策定へ、活発な議論を頂きたい」とあいさつ。委員の紹介に続き、県立野球場の現地視察を行った。
現地で事務局から、1974(昭和49)年竣工で老朽化が著しく、両翼91・5メートルでプロ野球開催の基準を満たしていないほか、ファウルグラウンドが広く試合の臨場感に欠け、他県に比べ観客収容人員が少なく、見劣りするなどが指摘された。バリアフリー化や女性用トイレ、ロッカーも不十分とした。
委員から「生き生きとプレーをしたいと思う施設を」「野球以外でも広く県民が使えるようにすべき」「雨天でも使える室内練習場をしっかり整えて欲しい」などの意見があった。
同検討部会では来夏までに整備構想を取りまとめることにしている。