四日市市は、近鉄グループが近鉄四日市駅前で計画している再開発ビル内に図書館を移転することで合意したと発表した。8月12日付で市と近鉄グループが確認書に調印した。フロア構成や基本設計の費用負担について近鉄側と協議をまとめた後、市は新図書館の基本設計に関する補正予算を計上するとともに、プロジェクトチームを設置する。
建設地は、諏訪栄町6ノ4の商業施設「スターアイランド」跡地。敷地面積は3520平方b。既存施設の解体工事が完了し、さら地となっている。用途地域は商業地域。建ぺい率80%、容積率600%。
再開発ビルの基本設計は、土地を所有する近鉄不動産(大阪市阿倍野区)、新図書館に関する基本設計は市が担当する。定期借地権付き区分所有建物として、市が図書館などの占有床部分を購入する。
新図書館のコンセプトは、電子書籍などICTを活用したスマート図書館とし、ワークショップスペースなどの交流施設を配置する。現在の市立図書館は1973年に建設され、老朽化が進んでいる。規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建て延べ3925平方b。所在地は久保田1ノ2ノ42。
提供:建通新聞社