豊橋市は、実際の保育園整備を題材とした「とよはし公共建築学生チャレンジコンペティション」の公開最終審査を8月28日、まちなか図書館で開催した。1次審査を通過した8組が参加し、最優秀賞は名古屋工業大学の大久保芽依さんと塚本直也さんの提案が受賞した。
テーマは「みんなのまちみんなの8」(変更前:うつろいのなかに)で、施設の外観を「8の字」をイメージする建物とした。優秀賞の名古屋工業大学の中山朋紀さんらと、立命館大学の森本龍さんら、特別賞の豊橋技術科学大学の佐藤玄太さんは、新吉保育園移転整備事業の建築計画検討ワーキング会議に参加し、基本設計の監修に関わる。
同会議は9〜10月に5回程度の検討会を開き、学生コンペの案を市と設計者、学生らと具体化していく。新吉保育園移転整備の基本・実施設計は公募型プロポーザルで藤川原設計(名古屋市千種区)に委託。ワーキング会議に参加し、2023年9月30日までに実施設計をまとめる。
同コンペの1次審査には、県内外の大学などに在籍する学生114組から提案書の提出があった。建築家の手塚貴晴氏、手塚由比氏をアドバイザーに招き、6人の審査委員による1次審査の実施を経て、8組によるプレゼンテーションを実施した。
移転する新吉保育園は、規模を平屋または2階建て延べ800平方bで想定。特性は、併設機能として、一時預かり事業、病児保育事業を実施する。整備スケジュールは、22年度中に基本設計をまとめ、23年9月30日までに実施設計、同年下半期に園舎工事に着手し、24年度の完成、25年4月の移転を目指す。概算工事費は約3億4000万円(税抜き)を見込む。
移転先は佐藤5丁目地内の敷地面積1828平方b。
提供:建通新聞社