県土整備部は1日、「9月補正」に要求する繰越額を総額37億円とする方向で最終調整に入った。9月補正の早い段階で繰り越し措置することで、年内の発注が可能となり「発注の平準化」につなぐ狙いがある。
5日までに通常の補正と合わせて予算概要をまとめる。
例年、同部は年度内の完成が見込めなくなった事業は11月補正に要求してきた。昨年度からは9月の早い時期に繰り越し要求する姿勢に切り替え、現場を見極めて早めに予算措置し、年度をまたいだゆとりある工期を設定して発注する。
順調にいけば補正後、10月発注に組み入れる事業も出てきそうだ。
現段階で繰り越しに盛り込む事業は▼道路12億円▼街路1億4000万円▼河川・海岸・ダム6億円▼砂防6億2000万円▼治山1億7000万円▼港湾4億6000万円―など。
主なカ所は岩美道路の開通後の残工事2億円をはじめ、倉吉関金道路、国道181号佐川〜根雨原、津山智頭八頭線(大呂工区)など、河川は勝部川改修と小松谷川改修、港湾は米子港、逢坂港、鳥取港を挙げている。
日刊建設工業新聞