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県利根沼田農業事務所農村整備課は、片品村花咲地内の牛の平地区で農地整備事業を進めており、月内にも第１工区を対象とした用水路敷設などの補完工と第２工区で実施する区画整理工をそれぞれ一般競争入札で公告する。第１工区の整備は２０２２年度で終了となり、牛の平地区全体での事業は25年度に完了を予定している。設計はすべてプロファ設計（伊勢崎市）がまとめた。事業費は２億６８４８万円。
牛の平地区は全体で12・８haの区画整理を計画しており、第１〜３工区に分けて21年度から整備を進めている。
第１工区は３・６haの規模で、22年度は補完工を実施する。内容は用水管敷設と農道舗装、側溝整備としている。用水管は延長５００ｍでφ１５０�oの塩ビ管を敷設する。農道舗装は現状未舗装の農道に対し、延長計１１００ｍ、幅員５ｍ、厚さ３�pから４�pでアスファルト舗装を行う。側溝整備は延長２５０ｍで５００�o×５００�oのＵ字溝を新設。また、延長７７０ｍ、幅員５ｍの砂利道に対してアスファルト舗装を施し、水路兼用道路として整備する。工期は23年２月末までの６カ月を予定している。21年度は第１工区で区画整理と排水路工を行った。現時点におけるの施工ベースの進捗率は約70％。
第２工区は６・３haの広さで、22年度は１・５haの区画整理を行う。工事は切り土で実施し、土工量は約４万立方ｍを想定。発生した土砂は23年度の第２工区施工予定地に仮置きする。工期は７カ月を見込む。23年度は残る４・８ha部分で盛り土による区画整理と、側溝敷設や農道舗装などの補完工を計画している。23年度の工事発注で整備が完了となる予定。
第３工区は面積２・９haで、24年度より区画整理に着手する計画。区画整理と補完工を同時に行うとしており、24年度中に工事を完了させる方針を示している。
このほかに22年度はファームポンド建設に向けた詳細設計業務をプロファ設計へ委託している。工区外に設置を予定しており、施設規模などは設計により決定する。工事は早ければ23年度にも発注、単年での完了を見込む。25年度はすべての工区を対象に鳥獣防止柵の設置などを行い、牛の平地区での事業は完了となる。
同地区は片品村の南部に位置する山間農業地帯。農業用水施設が整備されていないことや、営農者の高齢化も進んでおり、遊休農地化が進んでいる。同事業により区画整理し、農道や営農用水の改善を行う。