鹿児島市が、桜島地域で進める小中一貫校の基本・実施設計に関する最終審査が29日、同市の桜島公民館で行われた。1次審査を通過した4者が参加し、ユニークな提案を繰り広げた。最優秀者などの審査結果は近日中に明らかになる予定。試算工事費33億円規模の地域の教育拠点整備がいよいよ具体化する。
同日行われた公開プレゼンテーション・ヒアリング審査には、1日までに参加表明書等を提出した県内外の単独・JVなど12者から絞り込まれた4者が臨んだ。提案者は内容の説明や審査委員からの質問に答え、地域の教育拠点新設に向けた独自のアイデアを示した。 プレゼンでは、各者から施設配置での工夫や周辺施設との連携を想定した地域に開かれた提案が目立ったほか、降灰対策、景観への配慮にも言及があった。審査委員からはコンセプトや業務遂行に関する質問があり、提案者は時間いっぱい応じた。会場には、住民や学生らが多数傍聴に訪れ、熱心に聞き入っている様子だった。
審査結果は近日中に明らかになる見通し。基本構想のスケジュールでは、10月から基本設計に入り、地域住民らを交えた整備検討委の声を踏まえて2023年3月までにまとめ、実施設計は同4月〜24年1月の期間で予定し、順調にいけば、同5月〜9月に本体工などの入札を見込んでいる。