設計・施工一体のDB方式、8月請審で決定
新体育館は1万1400u規模想定
長野市の請負工事審査委員会は、2022年3月に建て替えを決めた長野運動公園「総合体育館」の整備事業について、8月22日の審査会で設計・施工一体型(DB)方式によるプロポーザルで年内発注することを決定した。同委員会の決定案件については原則3カ月内の発注となるが、担当課では「現在、要求水準書を策定しており、発注は年度内」としている。
同事業は、老朽化が著しく機能不足などの課題解消と国民スポーツ大会の会場としても利用可能な施設とするため、今年8月策定の「長野運動公園総合体育館整備基本計画」で示した整備方針や事業手法に基づき、現在の既存体育館と総合市民プール「アクアウイング」との間に新たな体育館を新設する、というもの。
新体育館の想定規模は、既存体育館(延べ約8662u)に◇ユニバーサルデザイン対応◇大規模体育館全体の機能向上◇大規模大会・試合に必要な機能◇避難所設営時に対応した施設整備◇省エネ機器導入・維持管理見直し―などの各種機能を追加(追加面積約2738u)し、従来比約24%増となる2階建て約1万1400uを見込む。
体育館の室内構成は、1階にメインアリーナ・多目的室・会議室・柔道場・剣道場、2階にサブアリーナ・体操練習場とし、各階に更衣室とトイレを設置。2階から1階のメインアリーナに臨む吹抜部分には固定観客席を設置する計画となっている。
アクアウイング長寿命化と一体整備
概算事業費は88億、既存解体跡地は駐車場へ
また、今回の整備計画では同時期(2025〜2026年度)に隣接するアクアウイングの長寿命化改修が予定されているため、新体育館の整備と一括施工で行い、新体育館の開館後に解体する既存体育館の跡地は駐車場などのスペースとして利用する。
想定事業スケジュールは、2023年度半ばまでに事業者選定を終え、23年度から24年度半ばまで設計業務、24年度から26年度まで新体育館の建設およびアクアウイングの長寿命化改修工事を行い、26年度末の開館、既存体育館の解体・駐車場および外構は27年度に着手する。
概算事業費は約88億円。内訳は新体育館の想定建設費が約65億円、その他設計費・解体費が約23億円。
提供:新建新聞社