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建通新聞社(中部)
2022/08/26

【三重】朝日町新庁舎の建設候補地 2カ所に絞り込む

 朝日町は、新庁舎建設基本構想案を公表した。6カ所の建設候補地の中から「町体育館及び周辺エリア」と「町民スポーツ施設周辺エリア」の2カ所を絞り込んだ。
 6カ所の建設候補地から2カ所に絞り込むに当たり、自然的条件や社会的条件などメリット・デメリットを抽出した。この中で、庁舎は防災拠点として災害対策本部を設置することから、津波・高潮などの浸水区域内の3カ所は除いた。残る1カ所は利便性が劣る評価となったため、選ばれなかった。
 候補地となった2カ所はいずれも、比較的高台にあり浸水などの影響が少ないことをはじめ、「町体育館及び周辺エリア」は、主要道路に隣接した町の中心部であることや教育文化施設が隣接していることが決め手となった。「町民スポーツ施設周辺エリア」は、候補地が全て町有地であり用地取得が不要な点などが高く評価され選定に至った。
 将来的な職員数や議員数を基に想定した規模は、延べ床面積が4882平方b、駐車場が248台分(敷地面積5870平方b)。建物を3階建てと想定した場合の建築面積は約1630平方b。駐車場の敷地面積と合わせて7500平方bの面積が必要となる。整備費用は近年の庁舎建設単価を参考に鉄筋コンクリート造の高騰を見据え1平方b当たり54万円と仮定し、約26億円を見込んでいる。
 今後は基本計画を策定し、建設地の決定、用地取得を進め、2年後には基本設計に取り掛かる。同計画の策定から4年後をめどに建設工事を行う見通し。事業手法は、従来の設計・施工分離発注方式に加え、DB(設計・施工一括発注)方式、PFIのBTO(設計・施工・維持管理一括発注)方式などを含めて検討する。
 現庁舎は1964年に建設され、外壁や各建築設備の老朽化や事務・窓口スペースの不足、高潮想定区域内に位置しているなどの課題を抱えていた。2020年3月に実施した町民アンケートでは、約6割が建て替えが必要との回答していた。現在、案へのパブリックコメントを受け付けている。募集期間は9月16日まで。

提供:建通新聞社