大和ハウス工業の物流子会社である大和物流(大阪市西区、木下健治代表取締役社長)は、高岡市池田で「(仮称)富山高岡物流センター」を建設すると発表した。
設計・施工は大和ハウス工業が担当。9月1日に着工し、2023年5月31日の竣工を目指す。稼働は6月1日が予定される。
建設場所は高岡市池田231−1他で、敷地面積1万2052平方メートル。能越自動車道高岡インターチェンジから約1・3キロに位置する。北陸自動車道を経由し、北陸3県への配送拠点となるほか、東海北陸自動車道を通じて中京圏や近畿圏との広域配送にも対応できる地理的優位性を持つ。
建設規模はS造2階建て、延べ床面積1万1805平方メートル。建物の2面にトラックバースを設置し、北側は高床式、南側は低床式のハイブリッドバースとする。搬送設備として貨物用エレベーター2基(3・6トン1基、4・6トン1基)、垂直搬送機1基(1・5トン)を備える。また、環境対応で全館LED照明が導入され、総発電容量約722キロワット、年間予定発電量約77万キロワット時のソーラーパネルが敷設させる。
高岡センターは、建材の共同配送センターとしての運営が中心で、汎用性の高さを活かして各種物流サービスも提供する。北陸エリアでは、4月に石川県白山市で地域最大級の「金沢物流センター」(S造2階建て、延べ床面積2万3800平方メートル)を稼働するなど事業基盤の強化を図っており、高岡センターの開発で、北陸における建材の共同配送サービスが拡充されることになる。
同社は、建築・建材物流をコア事業とした総合物流業を全国展開。自社で管理・運営する物流施設は、99カ所となっている。高岡センターについては「北陸エリアの事業拠点が連携することで、効率的な共同配送サービスが期待できる」としている。