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北陸工業新聞社
2022/08/25

【石川】大雨被害、本格復旧を指示/県9月補正知事裁定始まる/土木・農水部から

 石川県の9月補正予算案に係る知事裁定が24日、土木、農林水産部を皮切りに始まった。馳浩知事は県内各地の記録的な大雨での被害について、早期復旧を指示した。
 鈴見裕司土木部長は8月4日以降、相次いだ豪雨により、県が管理する公共土木施設(23日現在)の被害は道路83件(被害額11億7000万円)、河川117件(同30億4000万円)、砂防7件(同2億円)、公園2件(同1億6000万円)の計209件、被害額約45億7000万円で、市町管理施設を合わせた概算被害総額は約51億4000万円となっていることを説明。一方、石井克欣農林水産部長は農林水産施設の被災市町は金沢、小松、加賀、白山、能美、川北、津幡の7市町であり、内訳は農業関係の被害額が15億4000万円、森林関係が同37億6000万円、水産関係が同7000万円、被害合計は約53億7000万円に上っているとした。
 これまでに鍋谷川の護岸決壊個所(小松市古府町ほか)や、法面が崩落した国道157号(白山市吉野)など多くの応急復旧を終えたが、国道416号(小松市丸山町〜県境)などの5路線5カ所は現在も通行止め。鈴見土木部長は今後の対応策を示し、「現在、(被災個所の)調査・測量・設計を実施するとともに、10月上旬に(国の)災害査定を受け、速やかに本復旧に取り掛かる」と述べた。
 馳知事は鈴見、石井両部長に対して「速やかな応急復旧に感謝する」と語った上で、「今回の一連の大雨は(政府が)激甚災害に指定する見込みであり、災害査定を急ぐとともに、本格的な復旧に向けて今後も取り組んでほしい」と求めた。

hokuriku