県公共事業評価委員会(会長・猪迫耕二鳥大農学部副学部長)が23日県庁で開かれ、県は私都川河川改修など再評価3事業を諮問した。評価委は費用対効果などを踏まえ、今秋にかけて事業の継続か休止を判断する。
諮問された事業のうち、私都川と国道313号北条倉吉道路延伸は事業費の増加によるもの、中山3期地区県営畑総は2012年の事業着手後10年が経過し、再評価の対象になった。
私都川は河川改修によってJR橋を改築する工事が主体。JR法線の決定に伴って盛り土構造を補強土壁に変更したため、当初見込みの事業費は12億8000万円から21億円に増えた。
中山3期畑総は、18年に営農飲雑用水施設を事業に追加したことや、国からの予算配分が抑制されたことを受けて事業が長期化。費用便益費(B/C)は1・35で、担当事業課は地元関係者と協力して25年度の完成を目指すと説明した。
また、北条倉吉道路延伸(北条JCT)は一昨年に再評価を受けており、その後、橋脚の建設に追加の仮設土留め必要になったことや調整池の整備などにより、事業費は85億円から110億円に膨らんだ。
担当課は各事業概要と整備効果を説明。私都川と北条JCTのB/Cは次回以降の評価委に提示するなど、3事業は9月から実質審議に入る。諮問事業は次の通り。
▼大規模特定河川事業(私都川)(八頭町)=延長300b。19年度事業着手、27年度完成予定。全体事業費21億円。進捗33・8%
▼県営畑地帯総合整備事業(中山3期地区)(大山町)=農業用用排水施設・排水路74・0f、末端整備407・3f、農道整備延長1・8`、営農飲雑用水施設14・01`。12年度事業着手、25年度完成予定。全体事業費14億2600万円。進捗59・9%
▼国道313号道路改築事業(北条倉吉道路(延伸))(北栄町)=バイパス0・4`。17年度事業着手、26年度完成予定。全体事業費110億円。進捗43・4%
日刊建設工業新聞