甲賀市は、計画している土山町にある土山中学校の長寿命化改良整備事業について、工事内容がまとまったことから近く発注する方針だ。
発注方式は、事後審査型一般競争入札を有力視している。工期については年度内完成を目指す考えではあるが、昨今の材料不足等を加味し、適正な期間を提示していく考え。
主な工事内容は、82年(昭和57年)建設のRC造3階建、延3162平方bの管理棟を対象とした外壁・内装改修、屋上防水工事など。その後のスケジュールは、23年度から83年(昭和58年)建設のRC造2階建、延1475平方bの特別教室棟、5年(平成17年)建設のS造平屋建、384平方bの技術棟の整備に取り掛かり事業を完了させる方針。こちらの工事内容も、管理棟と同じく外壁・内装改修、屋上防水工事などとなる模様。
なお、市ではその他の公共施設についても、健全財政及び適正な施設維持に向け、現在保有している市全体の公共建築物総延床面積(38万2431平方b)の計画的な廃止・転用・長寿命化を図っていく。目標として、40年間で25万9288平方b(30%減)の総量削減を掲げており、実現に向け修繕・改修プランの無い公共施設においては計画を策定し、順次工事発注を行っていく方針。
加えて、管理する学校施設の老朽化対策を従来の「事後保全」からコストカットが見込める「予防保全」へと転換を図り、施設の長寿命化を進めていく。今後も計画的に改良工事を発注し、コスト縮減や財政負担の平準化を図り、公共施設整備全体の市民負担軽減を推進していく。
提供:滋賀産業新聞