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建通新聞社(中部)
2022/08/23

【三重】前年比20億円増の70億 新たに個人投資家向け販売 みえグリーンボンド

 三重県は、10月に「みえグリーンボンド」を発行する。発行額は70億円で、2021年度に比べ20億円増額した。今回から個人投資家向けの販売も行う予定で、70億円のうち、法人投資家向けに65億円、個人投資家向けに5億円を振り分けた。発行年限は10年債。
 主な充当事業としては、温室効果ガスの排出削減・吸収源対策として、信号機などの新設・改良(LED化など)、沿岸浅海域における藻場の造成、林道の開設、森林・林業を担う人材育成のための拠点整備を挙げる。気候変動の影響の軽減対策では、水害対策(治山ダムの建設、河川改修)や高潮・高波対策(海岸保全施設と漁港施設などの改修)、土砂対策(砂防事業関係施設の整備、治山対策)に充てる。
 事務主幹事は三菱UFJモルガン・スタンレー証券、共同主幹事は大和証券、岡三証券。現在、グリーンボンドの募集に向けて委託業務の見積もり合わせを行っている。
 グリーンボンドは、市場公募債の一つで、調達資金の使途がグリーンプロジェクトに限定されていることから、ESG投資(環境や社会などを考慮した投資)に関心の高い投資家からの投資が期待されている。グリーンボンドの活用を想定している事業は22年度当初予算に組み込まれている。21年度に発行した際には、建設関連団体や企業からの購入も見られた。

提供:建通新聞社