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建通新聞社四国
2022/08/22

【高知】須崎市 新図書館建設PFI活用に方針転換

 須崎市は、図書館など複合施設の建設にPFI事業を活用する方針を固めた。8月中に実施方針をまとめる。これまでに基本設計を完了しているが、建設資材高騰などにより当初計画の1・3倍の総事業費が掛かることが分かったため方針を転換した。2023〜25年度で設計・施工・工事監理業務を進める。
 図書館など複合施設の建設に向けては、延べ床面積3500〜4000平方bを想定規模とし、12万冊の蔵書が可能な図書館やコンベンションホールなどを配置する計画で基本設計を進め、6月末に完了した。しかし、当初計画の総事業費25億円に対し、本体工事や外構工事、既存建物の解体工事、設計や備品などを合わせ1・3倍の増額となる約32億円との試算が出された。
 これを踏まえ、市議会6月定例会で楠瀬耕作市長は「国が新たな資本主義ということで骨太の方針を発表したが、その中で公共施設・公共事業に対し民間活力を大幅に取り入れる方針が示されている。その柱となるPPP/PFI事業を新図書館など複合施設でも検討していきたい」と答弁していた。
 PFI事業の導入に伴い、事業者が改めて設計を行うこととなるが、当初計画と同じ26年度の完成を目指す。
 建設地は西糺町の旧ショッピングセンターYUTAKA跡地。
提供:建通新聞社