倉吉市はPFI(BT方式)手法で整備する市営長坂新町住宅建て替えを巡り、10〜11月に整備事業者を公募する準備に入った。概算事業費7〜10億円を見込む事業で、10月までに実施方針を公表する。
同市余戸谷町の市営余戸谷町住宅を解体後、跡地に市営長坂新町住宅とを集約させた形で新たな市営住宅を建設する計画。2025年春の入居開始に向け、整備を進める。規模は、最大で5階建て36戸程度。
整備事業者の事業内容は、設計、工事監理、建設、余戸谷町、長坂新町両市営住宅の解体など。入札参加者は、複数の事業者で構成されるグループなどを想定し、いずれも市内事業者を要件とする見通し。
今後のスケジュールは、入札公告を経て、年明けに整備事業者と仮契約を締結。22年度内に設計に入り、23年度から2カ年かけて工事し、完成後、現在の市営長坂新町住宅の取り壊しにかかる。
市は6月補正予算で、余戸谷町住宅の解体設計と新たな市営住宅の設計業務費として1500万円を既に計上。来月5日開会の市議会9月定例会で、残る事業費についての債務負担行為を設定する。
日刊建設工業新聞