県文化スポーツ部文化芸術振興課はこのほど、「青年の城」の改修など、希望が丘文化公園活性化方針の骨子案を明らかにした。
内容によると、事業者を公募し、文化ゾーンにある青年の城の利活用として、宿泊施設に改修を行い、桜の森、ファイアー場等に新たなキャンプ区画を想定。利用頻度が低い東駐車場では、新たなスポーツ設備等の導入等で、宿泊施設としての魅力を向上させる提案を予定している。
今後の事業スケジュールは、24年度にも事業者を公募し、25年度に決定。事業手法は、民間活用手法で、これまでの指定管理者ではなく、民間活用での長期事業を見込んでいる。
希望が丘文化公園は、野洲市、湖南市、竜王町にまたがる県立自然公園で、県民の交流・憩いの場としての役割等を果たしてきた。しかし22年度に開園50年を迎え、近年の来園者は年間約90万人と横ばい傾向で、特に、老朽化が著しい県立青少年宿泊研修所(社会教育施設)がある文化ゾーン、野外活動ゾーンを含む東エリアにおける来園者は減少傾向にある。そのため今後の在り方を含めた方向性を検討し、今回、活性化方針の骨子案を策定した。
同公園は、スポーツ施設(スポーツゾーン)、青少年宿泊研修所(文化ゾーン)、野外活動施設(野外活動ゾーン)の3つのエリアに分けられており、活性化の方向性としては▽スポーツゾーン=キャンプ区画等の新たな施設の付加を含めて検討▽野外活動ゾーン=事業者の提案を求めるが、活用がなければゾーンの縮小も検討▽文化ゾーン=青年の城の改修、キャンプ区画の導入などで宿泊施設としての魅力を高め、スポーツ施設と一体となった利用促進を検討。特に野外活動ゾーンでは温水シャワーや洋式トイレ等の設備が不十分な現状を改善。老朽化が進んでいる青少年宿泊研修所の施設概要は、本館及び食堂棟・RC造3階建、延8910平方b、野外活動施設が、RC造2階建、延1216平方b。
同公園整備基本調査業務は、日建設計総合研究所大阪事務所(大阪市中央区)が担当している。
提供:滋賀産業新聞