県長浜土木事務所は、米原市で進めている大鹿寺倉線補助道路整備事業について、山室地先の「千石坂」で行う山腹の切り下げ工事は、21年度に発注した初弾の第1工事を23年春まで施工中。続いて第2工事として法面処理・土工を実施する予定で、第1工事を完了後、時期は未定だが第2工事を発注し、約2ヵ年で施工したい考えだ。全体延長940bの道路改良工事も用地等着工可能な箇所から順次、発注を行っていきたい考え。
大鹿寺倉線の「千石坂」切り下げ工事は、米原市山室地先の既存県道大鹿寺倉線が通る山の隆起した部分で、切削工と盛土工から成る約4bの切り下げ施工を行い、縦断勾配を修正する。急勾配による段差を擦り付けで緩和し、安全で確実な通行実現により道路の定時性を確保する。
山室地先の工事については20年度、詳細設計と測量業務(日の出測量設計・栗東市)を完了。21年度当初予算に事業費約2億3200万円を計上し、用地取得に係る協議を経て21年度末、大鹿寺倉線補助道路整備工事として法面処理工事を発注(竹山建設)し、23年4月21日までの工期で施工を進めている。工事概要は施工延長94b、グラウンドアンカー工148本、鋼製受圧板設置工148基、植生基材吹付工970平方b、側溝工198b。施工計画によると第1工事の後、2ヵ年工期で法面処理と土工を第2工事として発注したい考えで、発注時期は今後判断し決定する見通し。
大鹿寺倉線の米原市多和田地先で進めている工区については、当初計画した擁壁・補強土1ヵ所と、大型ブロック積擁壁1ヵ所の設置について20年度・21年度にそれぞれ測量業務を新洲(栗東市)に委託。21年度に擁壁・補強土の予備設計と大型ブロック積擁壁の詳細設計をサンセイ(本社・大津市)に委託し、擁壁・補強土の施工を決定。21年度末大鹿寺倉線補助道路整備工事として補強土壁工事を発注(谷庄建設)し、23年5月末の工期で進めている。工事概要は施工延長254b、帯鋼補強土壁工306平方b、道路土工、地盤改良工973・2立方b、工事用道路工事一式。今後も全体延長940bの道路改良整備計画区間から、着手可能な箇所の工事発注を行っていく。
提供:滋賀産業新聞