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建設経済新聞社
2022/08/18

【京都】府民参加の公共事業が13年経過 採択件数は1万2500件に

 京都府は、府民協働型インフラ保全事業について、令和3年度は全体で1642件の提案があり、このうち1083件を採択した。
 このほど開催した令和4年度府民参加型公共事業委員会において、府民協働型インフラ保全事業の取組状況を報告した。
 京都府は、府民が直接参加できる新しい形の公共事業「府民公募型公共事業」として平成21年度に制度を創設。その後、これまでの〈安心・安全の確保〉に〈インフラ長寿命化対策〉を加え、「府民協働型インフラ保全事業」として平成30年度に制度をリニューアルした。
 提案件数は、初年度の平成21年度の2234件から、概ね1300件〜1900件程度で推移。令和3年度は1642件、令和4年度は1218件で、これまでの提案総数は2万2259件、採択件数は1万2500件に上る。
 令和3年度は1642件の提案のうち、1083件を採択した。提案件数の内訳は安心・安全の確保が1140件、インフラ長寿命化対策が502件。採択件数の内訳は安心・安全の確保が648件、インフラ長寿命化対策が375件。
 提案を地域別にみると、建設交通部関係では中北部地域の提案が約8割を占める。中北部地域は、各土木事務所の管轄する面積が広く、道路や河川の管理延長が長いことが要因の一つとしている。
 令和4年度(1次募集)は1218件の提案のうち、955件を採択。
 府民参加型公共事業委では、ビッグデータの活用についても報告。平成21年度の創設から13年が経過し、この間に蓄積された提案は、建設交通部所管施設に関するもので約1万4000件。これらの提案を貴重な情報として、計画的な施設整備やアセットマネジメントの取組への活用が期待できるとし、現在、南丹土木事務所管内の提案約3700件について、データ整理を行っている。