岡山県は、概算事業費が27億円の金浦海岸高潮対策事業、10億3000万円の児島港海岸萱苅地区高潮対策事業など事業規模が1億円以上の土木部5事業、農林水産部1事業の2023年度の事業着手を目指している。事前評価対象箇所として位置付けた事業で、このうち、高潮対策の金浦海岸と児島港海岸萱苅地区については、8月22日に開く県事業評価監視委員会で審議する。
県は委員会での意見を踏まえ、公共事業事前評価検討会議で6事業の総合評価を行った後、年内にも知事が事業化について最終評価を決定。23年度予算要求に反映させる。
土木部は、砂防事業で危険箇所のハード対策を順次進めており、砂防堰堤を建設するのは明治川(倉敷市児島田の口、高さ8・5bで延長40・1bと高さ10bで延長37・5bの砂防堰堤2基、概算事業費5億円)、谷川(津山市皿、高さ10bで延長68・3bの砂防堰堤1基、3億4000万円)、石ケ谷(美作市五名、高さ7・5bで延長39bの砂防堰堤1基、2億6000万円)。また、高潮や津波から背後地を防護するための海岸保全施設整備事業〈高潮対策〉として、金浦海岸(笠岡市金浦〜生江浜、延長2340bの護岸工、27億円)、児島港海岸萱苅地区(倉敷市児島下の町、延長630bの護岸工、2億6000万円)を予定。農林水産部は防災事業の真備女男池〈ため池〉改修で(倉敷市真備町市場、堤高4・1b、堤長350b、2億3000万円)を実施する考え。
「
提供:建通新聞社」