建通新聞社
2022/08/18
【大阪】岸和田市 DBOを採用し新斎場整備
岸和田市は、貝塚市と共同で施設・設備の老朽化や火葬需要の対応を目的に新斎場を整備する。設計・施工・運営を一体的に行うDBO方式を採用。事業者を決める公募型プロポーザルの手続きを進めており、参加表明書を8月17〜19日に受け付け、11月に優先交渉権者を決定する。提案上限額は46億7255万円(税込み)。
2023年5月に設計・本体工事に着手し、26年4月から41年3月まで維持管理運営を行う。旧岸和田市立斎場の跡地を駐車場として活用するため、26年度中に旧斎場を解体する。
建設地は現岸和田市立斎場がある岸和田市流木町1092ノ1。敷地内の東側に新斎場を建設した後、西側の旧斎場を解体する。敷地面積は1万4000平方b。
新斎場の規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ約3100bを想定。施設には、代車式の火葬炉8基、動物炉1基を設置する他、待合室6室、エントランスホールや告別・収骨室を設ける。設備については、洋式の温水洗浄付き暖房便所のトイレ、エレベーターなどを配置する。いずれも設計で詳細を詰める。
駐車場の面積は約2400平方bで、普通車やマイクロバスなど57台以上が駐車できるスペースを予定している。周辺環境の景観や利用者の利便性を踏まえ、建物や外構の配置計画を決定する見通しだ。
解体する旧斎場の規模は鉄筋コンクリート一部鉄骨造平屋561平方b。1971に建設された施設で火葬炉10基、動物炉1基、小型火葬炉1基がある。
基本計画策定と事業者選定支援は地域経済研究所(大阪市中央区)が担当。