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　高知県はＢＩＭ／ＣＩＭ活用に向けた業務実施要領を策定し、適用を開始した。２０２２年度内に数件で実施する。該当する業務は発注者指定型で委託するが、指定のない業務についても、受注者が希望すれば県と協議し実施可能とする方針。ＢＩＭ／ＣＩＭモデルを活用した場合は、土木設計等委託業務成績評定で加点評価する。
　対象とするのは測量業務、地質・土質調査業務、河川や砂防、ダム、道路などの設計業務で、▽配置計画案の比較など設計選択肢の調査▽地質・騒音・浸水などリスクに関するシミュレーション▽関係者協議や住民説明、広報などの対外説明▽概算工事費の算出▽４Ｄモデルによる施工計画などの確認▽複数業務・工事を統合した工程把握・情報共有―などでＢＩＭ／ＣＩＭモデルを活用した検討を実施する。
　既に国土交通省では原則全ての詳細設計で適用しており、県でも既に発注済みの委託業務でＢＩＭ／ＣＩＭモデルを活用したいという希望があったことから、実施要領を策定した。今後委託する業務だけでなく、契約後の案件でもこれから業務を進めるものであれば内容に応じて実施することができる。
　22年度にＢＩＭ／ＣＩＭを活用した委託業務については、23年度以降に発注する工事でもＢＩＭ／ＣＩＭを適用する考えで、今後工事に向けた実施要領も策定する。国交省が23年度に全ての工事で原則適用する考えであるため、それに準じた要領となる見込み。
提供：建通新聞社