草津市と栗東市で協議を進めている新火葬場整備について、今年度のスケジュールとして、10月以降に基本計画策定業務の委託、PFIの実施方針策定、環境調査、用地取得に取り掛かる。どの業務についても年度を跨ぐため、スケジュールは流動的。23年度にはPFI支援業務に入り、24年度に事業者の選定、25〜27年度に造成・建設工事を進め27年度中の供用開始を目指す。
最終候補地となっているのは、栗東市小野地先にある県立国際情報高校近く、市道小野六地蔵線沿いの敷地約2万平方b。付近には栗東墓地公園、栗東湖南インターチェンジなどがあり、両市は土地の規模、形状、権利関係、周辺住宅地との距離や主要道路との接道など、複数箇所ピックアップし、調査を行い比較検討した結果、現地を候補地とした。また計画では新施設の火葬炉は最終的には7基設置と現行より倍増するが、スタートの段階では5基〜6基の設置稼働から始める見通し。
県内自治体で唯一、火葬場施設が無い栗東市において、市民の7割が利用している草津市営火葬場(東草津4丁目3―27)は、経年劣化により老朽化が進んでおり、栗東市では昨年度検討委員会に諮問。「高齢化による需要増が見込まれ、火葬場の整備が必要」「草津市と2市による広域行政を推進し、スケールメリットを活かした効率的・効果的な火葬場の共同整備を進め、共同運用で将来にわたり質の高いサービスを」「整備にあたってはPFIなど民間事業者の資金やノウハウ等の導入を検討し、整備費用や維持管理経費の縮減に努めること」―との答申を受けている。
提供:滋賀産業新聞